Tokyo Jazz 2007.9.21
T O K Y O J A Z Z P A R T Y E X P R E S S
SOIL&"PIMP"SESSIONS

モントルー・ジャズフェスへの出演も果たした日本の若手バンド。
(つい先日ドイツに行ったときもハンブルグの大手CD店に彼らのCDがあった。)

サックスとトランペットの2管に何故かセンターに煽るだけのアジテーターとクレジットされた社長なる人物がひとり。
リズム隊はアコースティックだが、ビート感の強いノリで、ホーンは力強い。
挑発的なステージ・アクションを交え、勢いよく疾走する演奏は痛快だった。 (橋 雅人)

1. Fuller Love
2. Pluto
3. Sahara

ソウル・バップ・バンド featuring
ランディ・ブレッカー、ビル・エヴァンス、ハイラム・ブロック、クリス・ミン・ドーキー、ロドニー・ホームズ

ランディー・ブレッカー、ビル・エヴァンスの2管をフロントにブレッカー・ブラザーズのようなリズム・セクションを配するソウル・バップ・バンド。(今回のベースのクリスはブレッカー・ブラザーズ在籍経験はないが、CDでのベースはウィル・リー)
ブレッカー・ブラザーズのセルフ・カバーや、ビル・エヴァンス、ハイラムの曲をレパートリーとしている。

ブレッカー・ブラザーズの「Sponge」で幕を開けたステージは、新しいユニットながら気心の知れたメンバーが集まっているだけに、息の合った演奏を聴かせてくれた。
ハイラムは巨体をものともせず動き回り、ステージ後半には観客席にまで乱入するのだが、PAのスピーカーに体重をかけてぶら下がるのは、今にもPAスピーカーが倒壊しそうでちょっと怖かった。
また「Hangin' In The City」はランディーのソロ・アルバムからの曲だが、ここではランディーがヨタリ系ラップを披露。

最後を締めたのはエヴァンスの「Big Fun」で期待していた「サムスカ」が聴けなかったのはちょっと残念。(橋 雅人)

1. Sponge
2. Rattle Trap
3. Greed
4. Above & Below
5. Hangin' In The City
6. Big Fun
キャンディ・ダルファー and バンド

1969年生まれというから今年でもう38歳。
中年の域に入りつつあるキャンディーだが、ミニスカートでステージに登場し、セクシー振りは健在。

ファンキーでダンサブルなリズムに、官能的な音色のサックスでキャッチーなメロディーが奏でられていく。
ステージ半ばでは振り付きで歌も披露し、キュートぶりをアピールしていた。

終盤に演奏された「Love & Happiness」はデビッド・サンボーンもカバーしていた曲。アレンジも比較的サンボーン・ヴァージョンに近いもので、彼女のアイドルはサンボーンだったのかなと思わせる。
最後を締めくくった「Sax A Go Go」では客席と掛け合いで会場を盛り上げた。(橋 雅人)

1. Candy
2. L.A. City Lights
3. Back To Juan
4. Summer Time
5. Every Time
6. Love & Happiness - Rohand Smith Bass Solo
7. Sax A Go Go
ジョー・サンプル & ランディ・クロフォード

オープニングから3曲はジョー・サンプル・トリオだけでの演奏。
ベースはジョー・サンプルの息子だ。
メロディアスないわゆるジョー・サンプル節が感じられるような曲ではなく、ニュー・オリンズ・スタイルのジャズのルーツへの回帰を志向するような演奏だ。

4曲目以降はランディー・クロフォードのヴォーカルが加わるが、その傾向は続く。
クロフォードも昔の黒人を思い起こさせるようなオールド・ファッションドな衣装だ。
ドラマの主題歌で大ヒットとなった「スウィート・ラブ(Almaz)」は日本のファンへのサービスだろうか。

アンコール前の最後を締めくくったクルセイダーズ時代に大ヒット曲「Street Life」はサンプル・クロフォードの組合せならではだ。オリジナルのクロフォードのヴォーカルで聴いて改めて本当にいい曲だと感じさせた。(橋 雅人)

1. Hipping The Hop
2. Spellbound
3. Gee Baby
4. Thing Called Joe
5. Feeling Good
6. Almaz(邦題Sweet Love)
7. Tell Me More
8. Rio De Janero Blue
9. One Day I'll Fly Away
10. Street Life
11. Last Night In Danceland


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PHOTO by 橋雅人

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