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4: 鼓動  (新澤健一郎)

リハの合間になんとなく音を出し合うことってありますよね。クリスマス・ライブの日にヤヒロさんの叩くパターンに合わせて遊んでいた時、ほんの数小節なんですが、お、これ、いいメロディーかも、と思って慌ててシーケンサーを回して取り込んだのがこの曲の素材なんです。
そこから先、思うように曲の形にならなくて寝かせていたのですが、ピアニスティックな響きを持った曲となりました。
この曲をギタリストの鈴木よしひさ氏とDuoでやった時に、「お、これ”鼓動”みたいじゃん」という感想をもらって、これにはかなりピンと来たので、彼には名付け親になってもらいました。
左にTappy、右にヤヒロさんという二人のカホン(Cajonga)がいかにも”鼓動”ですよね。クレセント・スタジオのベーゼンドルファーの鳴りも存分に生かした仕上がりになってます。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ベーゼンドルファーは普通のピアノの音域からさらに1オクターブくらい、低い音が余計に付いているのですよ。
だから、ピアノ自体の図体もかなりのものです。でかいピアノは響きも雄大ですね。
5: Oivren (岩瀬立飛)

騒がしい都会の中でふと見えた音、

ただ広く続く空間の中に見えた音、

そこに音が存在するはずのない場所、
別に、あるイメージがあったわけではなく
太鼓で声を出せたらと思っただけの
ことである。
7: Mahout  (水野正敏)

音の定位は楽器を移動させれば簡単に変えられる。
しかしこの曲では同じ音色楽器の配置とPatternで音の定位を動的に変えてみた。
BassPatternがSubMelodyともいえる存在なので、印象を強くするため打ち込みSyn. Bassとダブってみた。
もちろんSolo部分は水野Bass単独だが、曲最後のワンフレーズだけ飛び出しているLineはSyn.Bassのみなのだ。
これはTrack Down前のラフ時に偶然生まれた面白いEnding。八尋+岩瀬両氏には上述の定位効果としてHi-Hat だけを注文し、左右に分かれて叩いてもらう。
Solistは新澤→水野→音川と続き全編に於いて岩瀬氏が感覚Soloを演っている。
最後に曲の全体的な色付けを八尋氏のPercussionに委ねる。


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