Herbie Hancock「Gershwin's World」Verve(314 557 797-2)'98 - U.S.A
Herbie Hancock(P), Kathleen Battle(Vo), Stevie Wonder(Vo,hermonica), Joni Mitchell(Vo), Ira Coleman(B), Alex Al(B), Bakithi Kumalo(B), Terri Lyne Carrungton(Ds), James Carter(Sax), Kenny Garrett(Sax), Eddie Henderson(Tp), Wayne Shorter (Sax), Chick Corea(P), Marlon Graves(G,perc), Chales Curtis(cello), Madou Demmbelle(djembe),Massamba Diop(talking drum), Cyro Batista, Bireyma Guya, Checik Mbaya(perc), Robert Sadin(perc prog.), オルフェウス室内管弦楽団

○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系           □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系                 ●JAZZ系             ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●クラシック系

今年はガーシュイン生誕100年という事でクラシックで色々とそれにちなんだCDが出されていますが、ガーシュインはJAZZにも関係が深いということでJAZZ側から出された決定版がコレです。豪華ゲストでの企画モノといえばその通りなのですが、ハンコックが全曲演奏しているのでハービー・ハンコックのガーシュイン集という見方が本当でしょう。(ただし、同時代の作曲家という事なのか、エリントン、ハンディ、ラベルの曲も演奏されてますけど。)これが完璧なつくりになっていて、まるでクインシー・ジョーンズの作品のように、プロデュースが徹底している作品の印象を受けました。まず、コールマン、キャリントンをリズムの核にしたバンドによる演奏も見事で、それをバックにジョニ・ミッチェル、スティービー・ワンダーが歌ったり、歌の代わりにホーンが参加してのJAZZ演奏というのが素晴らしいです。ただ、チック、ハービーのピアノ・デュオは期待はずれで大したこと無かったですね。それと驚いたのは(指揮者がいない事で有名な)オルフェウス室内管弦楽団を迎えてのクラシックな演奏で、ラベルのピアノ協奏曲ト長調2楽章のハンコック版演奏なんて聴けるなんて思いませんでした。これがメロディを崩したハンコック風のラベルになっていて、元曲がすぐには分からないですが、なんとも美しい演奏になってます。ここまで見事な作品になっていると、もう好き嫌いの域ではなく、評価できる作品でしょう。でも、まるで超豪華フル・コース料理みたいで、多少重い気がしますけどね。
#ハンコックは本当に凄いミュージシャンだなと・・・またも再認識します。(TKO)
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay