Brian Melvin's Nightfood featuring Jaco Pastorius「Jazz In Toulouse」Altus Jazz(ALT10006)2016-Japan  

 

Jaco Pastorisu(b),Azar Lawewnce(ts),Jon Davis(p,key),Paul Mousavi(g),Brian Melvin(ds)

 
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ○歌物・NA C/AOR         
○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ          JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ○ ECM

 

ジャコの未発表音源はそろそろネタギレなのでは?・・・と思っていたところに、なかなか聞きどころのある音源が発表された。

ブライアン・メルヴィンズ、ナイトフードというと、晩年ジャコで同じみだが、本作は一味違う。

 

まず、Jazzのスタンダードが多いのが本作の聴きどころであろう。

ジャコの定番曲もあるのだが、そこは一歩ゆずって、これらスタンダードを楽しみたい。

 

以下に収録されたJazzスタンダードを並べたが、これだけでもいつものナイトフードとは違うとわかる。

 ジョン・コルトレーンのMr.PC、Impressions、Naima。

 マッコイタイナーのPassion Dance。

 ハービー・ハンコックのDolphin Dance。

 マイルスデイヴィスのSo What。

 ジョー・ザヴィヌルのMercy,Mercy,Mercy

 

ナイトフードというと、これまでジャコを中心にFusionを演奏していたが、こんなにJazzスタンダードをやるバンドとは知らなかった。

よって、いつものジャコのアルバムとは一味違った感があり、ずっと目立っているというよりも、フロントを引き立ててバックに下がる場面も多い。

こういうややサイドメンとして引いたジャコは、意外にそれほど多いとは思えないし、こういうプレイも新鮮である。

 

またSax<奏者が非常に上手く、コルトレーン派として、ややマイケル・ブレッカーの影響もあるような気がする。

一体だれ?・・・と思っていたらエイゾー・ローレンスというSax奏者で、マッコイ・タイナー「Sahara」や、1曲だけマイルス・デイヴィス「Dark Magus」参加で有名なひとである。

このメンバーのなかで、ジャコを除くと、最も本格的なミュージシャンに思うし、むしろこれだけ吹けるので見直してしまった。

 

なお、4曲目バードランドはちょっと表記がおかしい。

実際、このCDでバードランドは演奏されているが、3曲目ソー・ホワットの中でメドレーで演奏されている。

よって4曲目にはバードランドの演奏、フレーズは出てこなく、むしろ4曲目は5曲目に表記されているIf You Could See Me Nowのベース版にあたり、5曲目は同曲のピアノ版といったところか。

 

未発表音源だが音質は非常に良く、なんでこんな音源が残っていて、今さら出てきたのだろうと思ってしまう。

ジャコの定番コンティニウム、ファニー・メイも演奏されているし、ジャコの調子も悪くない。(全盛期とまではいかないが。)

 

# ジャコ中心という訳ではないが、ファンであれば一度は聞いておきたいCDであろう。(TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay