Michel Portal「Dipping in Minneapolis」Universal France(066116-2/013511-2/017796-2) 2003 - France   
Michel Portal(b.clarinet, soprano and alto sax, bandwagon), Jef Lee Johnson(g), Vernon Reid(g), Sonny Thomposon(bass), Michael Bland(dr), Tony Hymas(kb)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

フランスのベテランサックス奏者、ミシェル・ポルタルを中心としたミネアポリスというユニットの3枚組ボックスセットです。ボックスセットといってもうち2枚は2001年にリリースされたスタジオ録音の「Minneapolis」、2002年リリースのライブ盤「Minneapolis We Insist!」と既発物で、もう1枚はどうやら雑誌の付録でついたシングルのテイクや既発の2枚のアウトテイクを収めたもののようです。

このMinneapolisというユニット、実は今回始めて聞いたのだが、かなりカッコよい。ウェザーリポートっぽさを感じさせる部分もあるのだが、もっとファンク、ロック系の要素を強く感じさせ、より先進的だ。メンバーもジェフ・ベックとの共演で知られるトニー・ハイマスやヴァーノン・レイドなどロック色の強いメンバーが参加している。

リーダーのミッシェル・ポルタルはもう70歳近いのだが、とてもこんな年齢のミュージシャンからでてくる音とは思えない。(ミュージシャンの感性を年齢を結びつけること自体間違いかもしれないが)

個人的に一番のお気に入りはライブ盤の「Minneapolis We Insist!」。静かにお馴染みの曲「Goodbye Pork Pie Hat」で幕をあけるのだが、この曲はジェフベックといい何故かロック系の渋いギターがよく似合う。
2曲目以降はかなりテンションの高い曲が続く。ウェザーを連想させるような曲調が多いがギタリストがはいっている分よりリズムの切れ味の鋭さを感じるし、リズム隊のうねりが気持ちよい。また勢いにのると一気にフリーの世界まで行ってしまうし、かと思うとラップまで飛び出してくる。

日本ではほとんど話題にもならないユニットだが、かなり気に入ってしまった。是非生のライブも見てみたいものだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay