In Memory of Bob Berg
ボブ・バーグ追悼特集



追悼:ボブ・バーグ

ボブ・バーグが事故で亡くなった(2002.12.6)という話は突然だった。
これから年輪が増していくという矢先に実に残念なことだと思います。

自分が見たボブ・バーグLiveは、BlueNote東京(旧場所)でのマイク・マイニエリGroupでのSnake(「Short Story」Bob Berg)の熱演が心に残った。
また渋谷オーチャード・ホールでのチック・コリアのカルテット(「Time Warp」Chick Corea)はなかなか渋い演奏だったと思う。

実LIVEでは見られなかったが、TVで見たMiles Davis Group(「Your Under Urrest」Miles Davisの頃)でのソロははつらつとしていて、カムバック後の同グループにエネルギッシュな新風を吹き込んでいたと思う。今はDVD「Live In Montreal」Miles Davisで見ることができる。

ただ、LIVEは見る機会を逸し、ビデオも見たことの無い、Bob Berg,Mike Sternのコンビがどうしても忘れられない。
CDでいうと「Short Story」Bob Bergあたりの時期だ。
ボブのSaxとマイクのギターのコンビネーションは非常にマッチしていたと思う。
結構マイク・スターンはSAXとの共演が多く、御大マイケル・ブレッカーを始め、ボブ・マラックや近作でもジョージ・コールマンと色々あるが、ボブ・バーグとの共演はなにか特別に思える。
色々なインタビューを読むとあまりこの2人はウマが合ってない印象があるのだが、これが演奏ともなると息がピッタリ合い、見事なコンビネーションなのだ。それだけにこのコンビが解消されたような意味の発言を読んだ時は残念に思ってしまった。
改めて「Short Story」を聞き返しているが、ユニゾン・フレーズを聞くとあのコンビの時期は本当に良かったよなぁと思い起こされる。特にスターンの提供した曲("Words","The Search")がボブの演奏と相性がマッチしてるようで、これがなかなか素晴らしいのだ。

近年のリーダー作「Another Standard」Bob BergでJazzスターダードに新境地を見いだし始めていただけに、これから迎える円熟期を前に夭逝されたのがファンとして残念でならない。
それよりも、まだまだ亡くなる年齢にしては早すぎる・・・。 改めてご冥福をお祈りします。

2002.12.8(TKO)




Index | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7



Copyright 2002 by CyberFusion