Tom Scott Live in Tokyo

TOM SCOTT & LA EXPRESS LIVE AT BLUE NOTE TOKYO


10.19.1996(SAT) 2nd SET

TOM SCOTT(ts,EWI)
STEVE GADD(drs)
RALPH McDONALD(per)
RAY PARKER JR(g)
KEVIN TONY(key)
LARRY KIMPEL(b)
Tom Scottと筆者アスワン



T.スコット、S.ガッド、R.マクドナルド、R.パーカーJRとそれだけで、バンドで呼べる様なメンバーが総揃いした豪華なLA EXPRESSの再結成LIVEです.
本日は、BN TOKYOの最終日の最終ステージなので、全力で投球するだろうと期待してましたが、期待以上のステージでした.

まず、AWBで有名な「ピック・アップ・ザ・ピーセス」で幕を明けました.
元気一杯のT.SCOTTのソロプレイが一回表の攻撃から炸裂しました.
これは、ここ何年かで一番元気でしかも中身の濃い彼のプレイだなぁ〜と思いつつ 「トム・キャット」と彼の18番の曲を披露しました.
その後、LA EXPRESS時代の名曲が続き、正に「TOM SCOTTヒットパレード」という選曲でステージが進みます.

T.スコットの元気一杯のプレイに触発されたのか?? R.パーカーJRはギターを弾きながらセクシーポーズをとったり、R.マクドナルドがピコピコハンマーで自分の頭を叩いてリズムを取り最後には気絶してしまうという、毎度お馴染みのパフォーマンスで客席の笑いを取って多いに楽しませました.

こういうコミカルなステージとは別にS.ガッドの元気なプレイも印象的です.
グルーブ感がある、「間」を重視した最近のプレイとは異なり、70年代の彼のプレイを彷彿させるパワフルなドラミングが冴えていました.

この様な各自のパフォーマンスを発揮させた起爆材が、T.スコットのプレイである事は言うまでもありません.
彼の信条である、テーマからソロに移った後のフレーズの作りの巧さに加えて他のミュージシャンの心をくすぐる様な挑戦的なフレーズに皆反応して、T.SCOTTが意図した通りのプレイを返してくれました.
個々のプレイの巧さは言うまでもないんですが、こういう様なプレイヤーの意図をすぐに組んでくれて意図した以上のプレイを返してくれるコンビネーションの良さが特にきわだってました.

懸念していた、R.フォードの代わりがR.パーカーJR.で大丈夫かな??という点も全然問題なく、ソロの途中で 「ゴースト・バスターズ」のフレーズに会場が盛り上がりエキサイティングなステージに一役買っていました.

あっと言う間の1時間半でしたが、大変楽しく面白充実したステージでした. また来年も来てよね!!
(アスワン)


ご意見、ご感想はE-MAILにてwebmaster@jazzfusion.comまで。
Last update Nov9,1996