青柳誠 meets 道下和彦 Special Session ライブ・リポート


1998.10.18 大阪ブルーノート

青柳 誠(p,sax)
道下 和彦(g)
松山 修(ds)
荒玉 哲朗(b)

(メンバーの名前をクリックするとプロフィールが見れます。)

■「橋さん、おめでとう!結婚式お祝いライブ」
10月18日大安の日に、このCyberFusionを主宰している橋さんの結婚式がBlueNote大阪で行われ、まことにめでたい日になりました。その中でプロのJAZZ MUSICIANによるライブも行われて、このプロというのが浪花エキスプレスの青柳氏、そして注目のギタリスト道下和彦氏なので、なんとも凄い事になってますね。ここでそのライブについてレポート致します。

1. Tomomo
Tomomo
28800bps MonoISDN Stereo
まずは青柳氏のオリジナルで、元々は氏の息子の智己さんに捧げた曲なのですが、これがなんともGENTLYで結婚式にはピッタリの曲調でした。普通の一般的な結婚式でも音楽は欠かせませんが、生演奏でしかも自分のオリジナルでこんなに結婚式にフィットする曲を持ち合わせているとは、なんて素敵なことでしょう。青柳氏のピアノが優しいメロディを奏で、なにか祝福の気持になります。また、ドラムも上手くコントロールされ、ベースもしっかりとしたサポートが効いてました。

2. Wish
Wish
28800bps MonoISDN Stereo
道下氏のオリジナル。僕は道下氏と言うと何年か前に、TVでみた佐山雅弘&GOMBOにおけるブルースっぽく、カッコ良いプレイが印象に残っていて、日本にもこういうギタリストがいたのかと感心した記憶があります。今回はテクニカルなテーマの割とfusionっぽい曲なので、多少イメージとは違いましたが、逆にこういった曲もやることで、今まで知らなかった道下氏の別の面を見た気がしました。そしてギターソロのクライマックス付近でのフレーズがカッコ良い!・・・この調子なら、もうすこし注目されて良いギタリストと思うのですけど・・・なんて考えてたら、もうすぐ道下氏のソロ・アルバムも出るらしい!!それに期待したいです。

3. BLUE WILLOW
Blue Willow
28800bps MonoISDN Stereo
これは橋氏のリクエストとの事で、浪花エキスプレスの1stかつ、J-FUSION屈指の名盤「NO FUSE」に収録された曲です。青柳氏はソプラノサックスを持ち、バラードで胸に来るような感動的な盛り上がりを見せました。通常、この曲はテナーサックスで演奏されるそうですが、「まぁ、どちらを使っても同じような」と青柳氏が言ったように、このソプラノSAXの響きがむしろこの場ではこちらの方が良いような雰囲気を出していました。今回は4曲だけの短いライブだったのですが、この曲がこの日のハイライトだったと思います。

4. 上を向いて歩こう
最後には世界的に有名な曲「上を向いて歩こう。」で締めくくりました。 今日の結婚式は国内だけでなく、外国からお祝いに駆けつけた方もいらっしゃるので 国際色豊かな感が有ります。ですので、こういう国際的にも通用する曲を演奏すると いうのも、なかなか趣向が凝らされています。演奏はやはりJAZZバージョンというこ とで、ノリが良く、前の曲でグッと盛り上げたあとでのこの曲はまるで祝祭的な華や かさに包まれた気持ちがしました。
今回のライブは思いがけないもので、大阪まで新幹線で駆けつけた甲斐があったとい うものでした。これは橋さんには内緒ですが、実はライブになると、もう結婚式であ るという事を忘れてそのライブを楽しんでしまったんですよねぇ。(橋さん、ゴメン!)
こんな、おめでたい席ですごく良い音楽に出会えるというのも何かのご縁かもしれま せんね・・・そんな気がしました。当然、今後の活躍にも期待大です。(by TKO)
青柳 誠 道下 和彦



協力 : 大阪ブルーノート
Photography by Wahei Onuki
Copyright 1998 by CyberFusion