Naniwa Express Live Report



Naniwa Express

青柳 誠 (kb,sax)
岩見 和彦 (guitar)
清水 興 (bass)
中村 建治 (kb)
東原 力哉 (drums)

大阪Big Cat 2003.8.9


18年振りのニュー・アルバム「Life of Music」の発表したナニワ・エキスプレスの全国ツアーが行なわれた。その中のナニワの本拠地でもある大阪・心斎橋のアメリカ村の中にあるBig Catで行なわれたライブを見にいってきた。
Big Catは初めていったのだが、数百人収容できる小ホールのような場所で、若干の立ち見も出ており観客の入りはほぼ満員だった。

岩見和彦/中村建治
ステージは2部構成になっていて1セット目は「Life of Music」のオープニングにもなっているファンキーなナンバー、「You Got The Love」から始まる。アルバムではヴォーカル入りだったが、ライブではインストで短かめにアレンジされていた。その後ニューアルバムからの曲が続き序盤は岩見なファンキーなカッティングやジョージ・ベンソン風のヴォイスとユニゾンのギターソロが光る。

1セット目中盤のハイライトだったのは清水、東原のリズムが絶妙のグルーヴを作り出していた「Ground Level」。フリーでオープンなリズムの絡み合いが心地よく、新生ナニワの特徴がよく出ているナンバーだと思う。

そして1セット目の最後を飾ったのはプログレロック調の「Dokozo」。この曲はアルバムの中ではちょっと浮いて聞こえたのだが、ライブではドラマチックにロックしていて、セットのクロージングの曲として大いに盛り上げてくれた。

実はこの曲までは比較的落着いた雰囲気でナニワも大人になったなあと思いながらも、何か足りない気持ちで聞いていたのだが、この曲を聞いて何が足りなかったのかがわかった。それまでは音が小さかったのだ。やっぱりナニワは大音量でロックしてくれなくては物足りない。

2セット目はデビューアルバムに収められていたシャッフル系リズムのハードなナンバー「Between The Sky and The Ground」でいきなり大音量で突っ走って決めてくれる。個人的にはこういうナニワが大好きだ。

引き続いて演奏されていくニューアルバムに収められていた「One Damn Groove」での清水のラップもかっこよくはまっているし、青柳の曲で未発表の「Eleven」も曲、演奏ともに充実していて素晴らしい。2セット目はエンジン全開で、ライブバンド、ナニワの本領発揮だった。

そしてそのままエンディングはこれまたデビューアルバムに収録されていた懐かしの「高野サンバ」、「ビリービン」で幕を閉じた。

アンコールはニューアルバムからの「Cerveza, por favor」のサルサでダンス大会。普通は客が踊るのだが、ナニワの場合は東原のセクシーダンス(!?)に始まりメンバー全員がダンスソロそして何故かドラムソロを取っていくというはちゃめちゃな宴会ノリで、大騒ぎのステージとなった。

ちょっと大人の雰囲気だった1stセット、パワー健在を見せつけてくれた2ndセット、酔っ払いの宴会と化したアンコールと今のナニワのいろいろな面が楽しめるコンサートだった。
これからも活動を続けていくというナニワ、今後はどんな展開を見せてくれるのか楽しみだ。(橋 雅人)


青柳 誠東原 力哉
清水 興岩見 和彦中村 建治




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特集 NANIWA EXP : ナニワエキスプレス復活!(清水興インタビューなど)   

Special Thanks to Naniwa Express
Photo(Ending, M.Aoyagi and R.Higashihara) by Naoju Nakamura using CAMEDIA
Text and Photo(Except for above) by Masato Hashi
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