Toninho Horta Live Report 

Toninho Horta Live
at サバスTokyo
April19,1997


4月19日にサバス東京で行われたトニーニョのライブの速報レポートです。
お店の関係者によると、彼自信のバンドによる演奏は今まで公式的には一回しかなかったという事で,(僕も初めてです) 今までJOYCEとか他の人と一緒に来てその中で自分のオリジナルを2〜3曲披露しただけなので、じっくり聴いてみたいという欲求不満がありやっと実現した企画だけに嬉しさも人一倍といったトコでしょうか 

さて今回の編成はガッドギターにシンセという最小編成のコンボです.
それに彼の「ボイス」も加わって「トリオ」の編成です.

「DURANGO KID」の幕開けです.
力強いフィンガーピッキングで目まぐるしく変わるコードチェンジに幻想的なボーカルが乗り、そして控えめなキーボードがサポートして「オルタワールド/ミナスサウンド」が怒濤の如く押し寄せました.
「VENTO」「SCCER BALL」「SERENADE」といった「DURANGO KID 」の世界に加え過去の彼の名曲集のオンパレードです.
時には力強く、時には優しいガッドギターの音色に圧倒され、それにボーカル/ボイスに彼の世界に引き込まれ、もう彼のファンには堪らない曲構成です.

「FOOT ON THE ROAD」に入っている「MOON RIVER」はガッドギターで丁寧に一音一音を積み重ねていく様な演奏で会場はシ〜ンと静まり、終わった後は「凄い!!」「綺麗!!」というため息と声が流れました. この曲についてはいろんな演奏バージョンがある様で以前聴いた時はそれにボーカルが乗るパターンでしたが、どちらも素晴らしく甲乙つけがたいものがあります.

「FOR MY CHILDREN 」ではいつも客にリズムの拍手を要求するんですが、いつも客がリズムを維持できなくて失敗します.
だって3拍子の裏のリズムで日本人にしみ込んでいるリズムではありませんからねぇ.
今回も敢え無く失敗 (^^;)再度やり直しました.(これから彼を聴く場合、前もって練習しておかないと駄目ですねぇ (^^;))

面白いエピソードがありました.途中彼は歌詞を忘れてしまいました.
「ニコッ」と笑った後ボーカルだけが止まってしまいました.
そうしたら彼の歌詞のど忘れをサポートする様に会場から口笛が流れました.
オルタも意外な展開にびっくりした様で忘れた歌詞の部分が来ると自分も口笛をしてしまうというハプニングに、腹を抱えて笑ってしまいました.こういうステージと観客が一体となれるのは彼の人柄が音楽に現れるからでしょう.

 あっという間に終わってしまいアンコールです.な、なんと僕が一番好きな「MANUOEL,O AUDAZ/MANUEL THE BRAVE(ETERNAL YOUTH) 」です. 彼が歌う「♪♪MANUOEL,O AUDAZ MANUOEL,O AUDAZ ♪♪〜」の歌詞には思わず一緒に口ずさんでしまいます (注:2nd アルバムではこの曲でメセニーがギターソロを披露してます)
オーラスが「FOR MY CHILDREN 」でリズムの取り方の復習(*^^*)感動の涙と笑いの2時間のステージがとうとう終わってしまいました.

 美味しいシュラスコを食べ、そして彼だけのステージが見れる.これが6,500 円という嘘の様な企画. メセニーに影響を与え彼が「LETTER FROM HOME」はオルタのサウンドの再現したサウンドだと思ってます. オリジナルを堪能出来てもう満足です.
今まで見た中でトップクラスに位置するライブであったと思います. (アスワン)






追ってトニーニョのインタビューも予定していますのでご期待下さい。 また今回共同取材をしたPatWEEKでは既にこのインタビューのさわりが紹介されていますので覗いてみてください。
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Last update May20,1997