韓国のギタリスト、ジャック・リーが新作アルバム「Message from the Paris」をリリースする。
最近あまり名前を耳にしないなと思っていたところ、先日、東京でのトニーニョ・オルタのパーティーに出向いたら、偶然ジャック・リーもパーティーにきており話しをする機会があった。それから実現したのが、今回のインタビューだ。
Message from the Paris
Q1 あなたのバイオグラフィとディスコグラフィを教えて頂けますか
A 私のホームページにバイオグラフィとディスコグラフィがありますので、それを参照して下さい。http://www.truspace.com


Q2 あなたはNYで活動が多いようですが、NYと韓国とどちらでの活動が多いのですか
A勿論、韓国には熱心なファンがいて年に1回はソウルの綺麗なコンサートホールでライブをやります。
丁度、4月にソウルアートセンターコンサートホールというとこで、ボブ・ジェームスと私のバンドで2600人の観客を前にライブをやってきたとこなんだ。


Q3 トニーニョ・オルタと共演が多いようですが、そもそも共演するきっかけは何ですか
A 私がトニーニョと知り合ったのは、我々の共通の友人のValtinhoというパーカッショニストを通じてなんだ。彼はアストラッド・ジルベルトやトニーニョの特別ゲストとして演奏しているミュージシャンなんだ。トニーニョと会う前から、私は彼の音楽が大好きで、彼と会ってからはすぐに打ち解けて良い友達になった。私は彼に私の1992年に出した'Magnolia Blossom'(これは、「Message from Paris」のボーナストラックに入っているヨ)に参加してもらった。そしてそれ以来、ソウル、東京、ブラジル、モスクワ、ニューヨークで何回も一緒にやっているんだ。今じゃぁ彼は私のお兄さんのようなもので、一緒に楽しんでいるんだ。

Q4 「Message from Paris」についてお聞きします。何時、何処で録音したものですか。CDのライナーに書いてませんが。
A 97〜99年にニューヨークでレコーディングしたんだ。


Q5TONINHO HORTAとCHAELES BLENZIG、CHICO FREEMANの三人は日本でも有名ですが、他のミュージシャンは余り名前を知られてません。紹介して頂けますか
A'スミトモノリヒト'とは、1993年に伊東毅のレコーディングで知り合った。彼は日本のミュージシャン/アレンジャーで最もお気に入りの一人なんだ。
そして、David Dysonは、ポップグループの'New Kids on the block'のディレクターをやったり、日野皓正のバンドによく参加している腕ききのベーシスト。
ラリー・カールトン、ボブ・ジェームス、デビッド・ホランド達と演奏しているBilly KilsonとDavid Dyson,スミトモノリヒトが私のレギュラーバンドのメンバーなんだ。


Q6 このアルバムのコンセプトは何ですか?
A これは8番目の質問の答えを参照して欲しいんだけど、基本的にロマンス、追憶、冒険だね。


Q7
2曲目のPATIENT OF EDENに日本の民謡のようなコーラスが入ってますが、あのコーラスは、どの国にルーツを持つもんですか。そのアイディアはどこから生まれたのですか
A ハンガリーだと思うが東ヨーロッパの聖歌隊の実際にサンプリングしたものなんだ。これは私と音楽的に同じ感性を持っているスミトモノリヒトがサンプリングを作ったんだ。この曲はいいねぇ、、特にこの部分が。


Q8 あなた自信でこのアルバム(各曲)の紹介して頂けませんか
A他の作品と違って、このCDは2年半という期間をかけてレコーディングしたものなんだ。これは計画的に作ったものではなく、たまたま私のホームスタジオで録音したもののコレクションなんだ。だからアレンジ、制作、プログラミング、その他いろいろなCDの制作により熱中したよ。これらのCDに収録された作品は、この2年間の私の生活の中のロマンス、冒険のようなものを表現しているんだ。そういうことで私の他の作品より、より個人的なレコーディングになっている。
だけど次のプロジェクトではより一層ライブ的なインタープレイを重視したものを、私のお気にいりのミュージシャンと作ろうと考えているんだ。

Q9一番のお気に入りはどの曲ですか
A そりゃぁ難しい質問だね
何故って、いつも感じているんだけどレコードを出した後は次のプロジェクトを進めているし、出した後はそのCDを聴いていないからねぇ。もうこのアルバムから気分は離れてしまったから。でもこのCDに収録されている曲を演奏する時はこれらの曲は私の心に残っているよ。
このアルバムに収録された2つのボーナス曲'Cheju-do'と'Magnolia Blossom'は、91年にリリースした1stと2ndアルバムからの曲で懐かしく感じるよ。

Q10
 最後に日本で演奏するプランはありますか??
A日本で私のバンド名義でライブをやった最後は、92年か93年の六本木ピットインでその後、伊東毅を特別ゲストとして日本中をツアーして、日本のイーストウエストレーベルから2枚の彼のCDをプロデュースしたんだ。それが94年だね。
それ以来日本でライブはやっていないなぁ、、でも親友のスミトモノリヒトとはいくつかのレコーディングは行っているけどね。
そうだ、今年の末くらいにボブジェイムスとスペシャルバンドでライブをやろうとする計画をしている。ホント、自分のバンドを連れてこられるようになりたいね。日本の観客は好きだし、私の音楽を気に入っているファンもいることも知っているヨ。
Jack Lee夫妻 Jack & Bob James
INTERVIEWED by  アスワン
PHOTO by Tomoyuki Kubo(Jack Lee夫妻)

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