Vital Information「Where We Come From」Intuition(INT 3218 2)'98 - U.S.A.
Steve Smith(drs), Frank Gambale(g), Tom Coster(key), Jeff Andrews(b)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間      
  ●R&B                 ○ブラック系      ○歌物・NAC/AOR 系            
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)                 
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系         
  ●ソウル系            ●ロック系                    

タイトルが示す様に、60年代後半から70年代初頭の自分達のルーツはこれよ、という感じでこの時代のサウンドがテーマになってます. そのためにサウンドが種類を見てもらえば分かる様にいろんなものがあります. T.コスタがハモンドB−3を弾いたり、J.アンドリュースがアコースティックベースを弾いたりと普段、披露しない楽器を演奏してます.F.ギャンバレもスリリングな早弾きをせずにJAZZギターやサイケ調の60年代後半のギターを披露する等、テーマに真っ正面から向かってます. 特にに面白かったのは、レッドツェッペリンの「モービーディック」.ギンギンのロック調で攻めるかと思いきや、J.アンドリュースのエレクトリックベースのソロから始まりリズムは4ビート.JAZZ/ブルース調でイフェクターをかけないナチュラルなギターがテーマを淡白に弾いてJAZZギターのソロへと移ります.これは知らないで聴いていたらこの曲だと分からなかったですねぇ.S.スミスが4ビートを叩くなんて想像も出来ませんでした(ちなみに彼はロックグループのジャーニー出身です) 曲は自分達の60年代後半を表現したオリジナル以外にオーネット・コールマンやジャコ等を取り上げてます.こういうコンセプトやテーマがはっきりとした作品は僕は好きでありまして、今までのこのユニットに対するイメージが大幅に変わりました.反対に今までのサウンドを期待している人や、F.ギャンバレのギンギンの早弾きを期待する人には物足りないかもしれませんねぇ.
☆ 彼らのルーツを知りたいという人には面白い作品だと思います(アスワン)


   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay

\2,290 5/16 at 新宿ヴァージン