オットットリオ 「トリプティック」 VILLAGE-RECORDS(VRFL21) '98 - Japan
安藤まさひろ(g), 是方博邦(g), 野呂一生(g), 則竹裕之(ds), 須藤満(b), 櫻井哲夫(b), 松本圭司(key), 清水興(b), 大儀見弦(perc), 島田昌典(key), 吉弘千鶴子(key), 草間信一(key), 扇谷研人(key)
  ●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
  ○R&B              ○ブラック系    ○歌物・NAC/AOR 系
  ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系    □カリプソ系) 
  ○ユーロ系        ○JAZZ系     ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系     ○ロック系
出ました! オットットリオ、10年ぶりの新作です。
安藤、是方、野呂の3人が2曲の新作と1曲のカバーを持ち寄るという3×3といった構成。聴いてびっくりしましたが、曲がいいですね。3人とも自分のバンドの曲よりこっちのほうがいい曲なんじゃないの? と一瞬思ってしまったくらい。力作です。
 ドラムはすべて則竹裕之。野呂一生の曲でのドラムは、ちょっと神保彰を思わせるようなプレイで注目です。ベースはそれぞれ安藤−須藤、野呂−櫻井、是方−清水といった作者ごとの組み合わせになっています。
 ステレオで聴くと左、中央、右とどのギタリストがどこを弾いているかわかるようなつくりになっています。とにかく、それぞれのミュージシャンの個性がうまく出ているのが楽しい!

「あっ!! このプログラミングは、まるで『BLUE IN RED』でやってたみたいなノリ。(クレジットを見ると)ほ〜ら、安藤さんじゃないのっ」
「このサビのフレーズはいかにも是方さん!!!」
「まあっ、このシンセブラスは、向谷さんが弾いてるのっっ!!??・・吉弘千鶴子さん。向谷さんかと思った・・・・。野呂さんが全部フレーズをかいてるからなのね。それにしても、則竹さんてば、安藤さん、是方さん、野呂さん、それぞれのスタイルにバッチリと気持ちよく決まってる。ベースはギタリストによって変化してるけど、ドラムが全部則竹さんっていうのがナイス!!」
「クリーントーンのギターで弾いてるメロディー。なんかミョーにオシャレ。このオシャレな感じは、安藤さんじゃないのっ!!? ほ〜ら、やっぱり安藤さん!!」
「きゃ〜!!! これはっ、KORENOSツアーのアコースティックコーナーで則竹さんがスネアとシンバルで叩いてくれた思い出の曲!」
「ん〜・・・やっぱ野呂さんの曲に、櫻井さんのベースはハマる〜」

という感じで、

きゃ〜!!」「はっっ!!」「ほ〜らやっぱりそうじゃないっ!!!」
とひとりでウケていたら、あっという間に聴き終わっちゃいました。

企画ものという言い方もできるかもしれないけれど、だからこそベテランミュージシャンが新鮮な気分で作れたアルバムになったんじゃないかな。曲やアレンジも、すごくフレッシュで聴き応えがあるし、これは、今年の大傑作だと思います。

なお、3人のギタリストによる曲目解説が読めるので、こちらもご覧になることをおすすめします。(美芽)

   
Slow                   Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                       Progresseve/Tricky
Ensemble                   Interplay