Don Grusin「Laguna Cove」Award Records(800072)'98 - U.S.A 
       Don Grusin(key)   Gerald Albright(ts)   Wayne Johnson(g)   Steve Gadd(drm loop)   Armand Sabal-Lecco(b)   Sal Marquez(tp) etc. 
    〇骨太いストレート系 ●明るく爽やか系 〇骨太系と爽やか系の中間
  〇R&B              〇ブラック系    〇歌物・NAC/AOR 系今
  〇ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系    □カリプソ系)
   ○ユーロ系        〇JAZZ系     ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系     〇ロック系        ●スムース系
   GRPは名前だけのGRPになってしまい、GRPに所属していた本当のGRPのミュージシャンは外に出てしまいました.ドンもその一人ですね.
御存じの様にグルーシンの弟で、兄が洗練されたサウンドに対して、弟は明るくそしてアイディアに飛んだサウンドを提供してくれました.
前作まで、ワールド系の路線で各国独自のサウンドをうまくFusionにミックスさせ、そのワールド系のサウンドは中途半端ではなく、彼自身が消化して彼自身の言葉によって産みだされてきました.
   本作は、そういったワールド系の路線とは異なり、ワールド系の色彩を弱め、以前のLA系のサウンドを強くしたサウンドに仕上がってます.
  一曲目のタイトル曲は、 Four Playの「バリ・ラン」の様な切ないメロディのテーマを生ピとG.アルブライトのユニゾンのサックスで演奏し、その後の展開部でか弱い少女をイメージさせるシンセの音色で「承」の部分を作り、その後に続く生ピのソロそれまでのサウンドをうまくつないだ「転」を構成し、G.アルブライトと絡んだピアノで完結するという、いかにもツボを押さえた構成とアレンジは、ベテランらしい巧さを持っています.
  他の曲も、オルガンを効果的に入れたり、レゲエ系のリズムをうまく生かしたりと、彼のアイディアに溢れた作品は続きます. 今回は、今までの様な、新しい挑戦をちょっと休んで、その挑戦の中で培ったものを集大成として一端出しておこうかという様なサウンドではないでしょうか.
  10曲目の8ビートのリズムにストリングスをリズミックに入れたアレンジは、ビートルズを思い出させ、それに載るメロディもスリリングで、一度聴いたらなかなか頭から離れられないサウンドです.こういうアイディア溢れるサウンドが彼の持ち味ですねぇ.
 ☆準々脳味噌錯乱級!!というとこですか.彼のファンなら勿論、買いッ!!です.(アスワン)
   
Slow                 Speedy
Light                 Heavy
Mellow                 Hard
Lyrical                 Cool
Melodious                 Out of melody/code
Conservative                 Progresseve/Tricky
Ensemble                 Interplay
\2,290  10/24/98  at 渋谷タワーレコード