郭英男(Difang)「Circle of Life」ROCK/コロンビア(RCCA-2013)'98-JAPAN
郭英男:Difang(vo)   郭秀珠(vo)   郭秀英(vo)   陽順英(vo)   陽明月(vo)   林振金(vo) etc. 
 
○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系          □サルサ系     □カリプソ系 )
○ユーロ系                 ○JAZZ系            ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●姫神系
  これがタワーの中で流れた瞬間、凍りついてしまいました.
これはFUSIONというよりは、ニューエイジ系のサウンドです.台湾のアミス族に伝わる一族の唄をシンセのアンサンブルに載せて唄っている作品です.
ちょうど、姫神の様なサウンドでしょうか.自分達に太古から伝わるメロディですから、オリジナリティは勿論あります.
日本や沖縄の民謡にも通じるメロディでしょうか.それがバックのシンセのアンサブルと打ち込みのリズムが、土着的な泥臭さを払拭してニューエイジ的な新しいサウンドに生まれ変わってます.
    2、3週間前にNHKだったか教育TVで、日本の音楽の特集をやってました.日本固有の民謡とかを細野晴臣氏等が現代のアレンジで残そうという番組でした.
そこでやっていた日本の民謡は世界から言うとワールドミュージックの一つなんですが、それを現代人にも受け入れられる様なアレンジをしていました.この試みは、以前から私が思っている「日本のメロディを取り入れた世界に通じる新しいサウンド」のコンセプトと全く同じで、「うんうん」うなずきながら番組を見ていました.
   その試みが、この作品では見事に花開いてますねぇ.国こそ違え、アジアの東洋の隣の台湾という国で. 郭英:Difangは、アミス族の長で78歳、その歌唱力に目を付けた音楽関係者がアルバムを出したというのがこの作品なんだそうです. ニュー・エイジは全くの素人であるが、ランディ・ルースとかがこんな感じの東洋的な民謡の様なボーカルを作品を取り入れていたので、東洋のワールドミュージックも白人系社会に受け入れられるのも近いだろうと聴いて感じました. そしてそのメロディは白人系社会に無いメロディなので、オリジナリティを何より一番重視する欧米のリスナーにきっと受けるだろうという確信を持ちました.反対にこれは日本人には受けないでしょうねぇ.特にFusionファンには.明治初期の様に、外国産のものは素晴らしくて日本固有のものは駄目だという風潮がFusionファンならず、日本には根づいてますからねぇ.邦楽Fusionといっても結局、洋楽バンドの物真似でオリジナリティというう点は洋楽の範囲から一歩も抜け出せないでいますから.
    この作品の様に、民族で受け継がれたメロディをうまくアレンジして世界に挑戦すれば、白人系にないものを引っ提げていく訳なので強力な武器になると思うんですが、産まれて育った環境は日本固有のメロディの中で育った日本人は稀で、殆どが歌謡曲のメロディの中で育ったんで、日本のワールド系サウンドとFusionの融合を行える人はいないんでしょうねぇ.かつてのブラジル+Fusion = ブラジリアンFusionという数式を期待する方が無理なんでしょうねぇ.
   と、、、、何年も同じことを繰り返して言っていますが、この作品はアジアの東洋のワールド系ミュージックという一つのジャンルを全世界に訴えるアピール力が十分にあります.
個人的な趣味で、脳味噌錯乱級!!姫神を聴いている人は買いッ!!!です(アスワン)
   
Slow                 Speedy
Light                 Heavy
Mellow               Hard
Lyrical                 Cool
Melodious               Out of melody/code
Conservative                 Progresseve/Tricky
Ensemble               Interplay
 \2、548  11/15/98 at 新宿タワーレコード