カシオペア「Light and Shadows」ポニーキャニオン(PCCA-01123)`97 Japan
野呂一生(g), 向谷実(key),鳴瀬喜博(b),
神保彰(dr),Harvey Mason(dr)
    ●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
  ○R&B              ○ブラック系    ○歌物・NAC/AOR 系
  ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系    □カリプソ系)
   ○ユーロ系        ○JAZZ系     ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系     ○ロック系    ●カシオペア系
約1年ぶりの彼らのアルバム。ゲストとして参加のハービー・メイソンと神保彰が叩いているというのが何といっても今回の最大ポイントです。去年の10月にドラムの熊谷徳明が抜けてから、どうなるのか・・・。見守ってきましたが、リスナーが一番聴いてみたい組み合わせで実際にやってくれて、結果として期待を裏切らないアルバムができたと思います。カシオペアの「伝統」である歌いやすいメロディ、スリル溢れる超絶技巧は健在。でも、それよりはゆったりめのテンポで心地よい印象の方が大きくなっています。それと、神保彰はやっぱりカシオペアの音楽にぴったりな人なんだと改めて実感。「針の穴に糸を通すような」とよく形容される彼のドラミングの魅力は、こういう緻密なサウンドに映えますね。ハービーが3曲で叩いており、他が神保彰のドラムとなっています。
 1曲目「Golden Waves」はタイトル通り、スケールが大きくて広がりや豊かさのあるとても素敵な曲。3曲目「Chain reaction」は「お約束的」なカシオペアサウンドがやっぱり魅力的。ベースラインの存在感がカッコイイです。6曲目「The Tease」はハービーの曲で、噂ではフォープレイでボツになった曲とか。そう思って聴くと、なんか音数が少なくてアダルトな雰囲気が確かにフォープレイらしいような・・・。カシオペアがフォープレイの曲をカバーしているような面白さがあります。
 野呂、向谷、鳴瀬の現在のカシオペアの3人の魅力が、神保・ハービーによってうまく引き出された面もあるのでしょう。若気の至り系というよりは落ちついた大人の音ですが、若い世代もばっちり楽しめるアルバムです。

☆新・旧両方のカシオペアファン、カシオペア初心者に安心しておすすめできます。
(美芽)



   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay

97/9/3発売