渡辺貞夫「Live in Nemuro 1977」JVCビクターエンタテイメント(VICJ 61751)  2016 - Japan  

 

渡辺貞夫 (as, sopranino, perc), 福村博 (tb), 本田竹広 (p,kbds),

 岡田勉 (b), 守新治 (ds)

 
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ○歌物・NA C/AOR         
○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ         JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ○ ECM

 

渡辺貞夫の1970年代の未発表ライブがリリースされた。

その吹き込み時期が興味深く、

 @ 1977年4月に「My Dear Life」が吹き込まれる。 

 A 1977年10月8日が本作ライブ。

 B 1977年10月23日には「Autumn Blow」が吹き込まれる。

つまり、Fusion作の吹き込みの間に行われたのライブなのである。

 

では、当然Fusionなライブなのかと期待したのだが、Fusionレパートリーはあるものの、日本人メンバーとのJazz演奏なのである。

 

そういう意味ではビートがタイトでJazzなノリである。

またベースもウッドなサウンドなので、Jazzの薫り高い演奏となっている。

この頃はトロンボーンがメンバーにいるのも、渡辺貞夫グループの特徴である。

 

それにしても、とにかく熱くなる演奏である。

むしろJazzだからこそ、白熱した演奏になったのだと考える。

本田の叩きつけるようなピアノなど本当に素晴らしいし、貞夫のブロウも気が入っている。

 

ただ、16ビートになると趣が変わってしまう。

"HUNTING WORLD"は、なんともビートが重過ぎて、16ビートの必然性や良さが打ち消されてしまっているように感じる。

まぁ、これもJazz Rock的な趣もあり、過渡期としての音楽的な面白さでもある。

 

それにしてもこのグループの身上はやはりJazzである。

Jazzスタンダードの" On Green "Dolphin Street”になると、もう疾走感がまるで違う。

 

最後に "My Dear Life"で締めくくるが、これもどちらかというとJazz Rockな感じがする。

バラードなので、これもアリな演奏なのだが、ある意味時代を反映した演奏と言える。

 

全体的に、Jazz−Jazz Rock−Fusionと過渡期な演奏であり、知ってる曲の別の面が聴けて興味深い作品だ。

これは貴重なライブであり、良く出してもらえたものだ。ファンであれば是非とも聞きたいアルバムであろう。

 

# こういうライブはもっと聞きたいですね。(TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay