Jaco Pastorius Big Band 「Then & Now」 Warner Music Japan(WPCR-17102/3) 2016 - Japan  


Disc 1 : Jaco Pastorius(Bass), Don Alias(Congas), Dave Bargeron(Trombone, Tuba), Dan Bonsanti(Sax), Neal Bonsanti(Sax), Michael Brecker(Sax), Randy Emerick(Sax),Peter Erskine(Drums), Kenny Faulk(Trumpet), Russ Freeland (Trombone),Peter Graves (Trombone), Paul Hornmuller(steel drum), Mike Katz (Trombone), Gary Lindsay(Sax), Bob Mintzer(Sax), Othello Molineaux (steel drums), Brett Murphey(Trumpet), Melton Mustafa(Trumpet), Brian O'Flaherty(Trumpet), Jerry Peel(French Horn), Steve Roitstein(French Horn), Oscar Salas(Perc), Bobby Thomas Jr.(Hand Drums)

Disc 2 : Billy Ross【1-11】, Ed Calle【1-11】, Mark Colby【12】, Gary Keller【1-11】, Mike Brignola【1-11】 Randy Emerick【12】(Sax), Walter White【2-10】, Jason Carder【1-11】, Ken Faulk【1-12】, Jim Hacker【1&11】(Trumpet), Dana Teboe【1-11】, John Kricker【1-11】(Trombones), Jim Gasior【2-10】, Mike Levine【1&11】, Alex Darqui【12】, John Beasley【1】(KB) Randy Bernsen【1-11】(Guitar), Jeff Carswell【6 & 9】, Damian Erskine【3, 4, 6& 7】, Richard Bona【2, 5, 6, 8 & 10】, Will Lee【1 & 11】, Jaco Pastorius【12】(Bass) Peter Erskine【1-8, 10-11】, Mark Griffith【9】, Bobby Economou【12】(Drums) Mark Griffith【6】(Congas) Dana Paul【1】, Will Lee【1】, Richard Bona【8】(Vocal)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドとしての2枚組CDだが1枚目は1981年のジャコの生前の録音、2枚目は最近のトリビュートバンドの録音と全く別物と言っていいCDのカップリングである。

1枚目の1981年の方は以前リリースされているジャコのホームタウン、フロリダで行われた「Birthday Concert」のアウトテイク盤で、2枚のCDどちらでもドラムスを叩いているピーター・アースキン秘蔵のカセット音源からおこされたものである。
カセット音源と言っても音質的には充分に良好である。
演奏の方は既発盤の「Birthday Concert」と同様にかなりぶっ飛んだ演奏で、荒い演奏なのだが、とにかくビッグ・バンド全体のドライブ感が凄まじい。全編を通してジャコのぐいぐい引っ張っていくノリには唖然とさせられる。
天才ジャコの短い全盛期の中でベストのひとつに数えられるような演奏だと思う。

また「Birthday Concert」に収録されていた「Invitation」でのマイケル・ブレッカーとボブ・ミンツァーのソロも凄かったが、こちらの別テイクでも2人は狂ったように吹きまくっていて、これを聴けるだけで充分価値があると思ってしまう。

2枚目は11曲中9曲がブルーノート東京のライブで約半分でリチャード・ボナがベースを弾き、ほとんどの曲で1枚目でも参加していたアースキンが叩いている。
こちらは1枚目と打って変わってかっちりとした演奏で、同じような編成、同じような曲を演奏しているのだが、かなり雰囲気が違う。

「Invitation」ではエド・コールがいいソロをとっているが1枚目のブレッカーXミンツァーとどうしても比べてしまう。

2枚目は開演前にボナに1枚目のテープでも聴かせておいたら、もっと気合いが入ったのでは?とも思ってしまう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay