David Fiuczynski「FLAM! BLAM! Pan-Asian Micro Jam!」 Rare Noise Records(RNR058) 2016 - U.S.A.  


David Fiuczynski(guitar, programing,sonic piano, perc), Helen Sherrah-Davies(Violin), Utar Artun(microtonal kb), Alex "Bisquit' Balley (Drums, Perc), Yazhi Guo(Chinese Perc, Oboe), Justin Schornstein(Fretless Bass). Jake Sherman(microtonal kb), Rudresh Mahanthappa(sax)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●ワールド系/アヴァンギャルド系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

デヴィッド・フュージンスキーの新作はかなり変わった雰囲気である。

アジア色が強いサウンドは今に始まったことではないが、今作のテーマはマイクロトーナルということらしい。
マイクロトーナルとは伝統的な12音階よりも細かく音程を割ったスケールを使うとのことだが、筆者の駄耳ではこのアルバムで1/4音階が使われているのか、1/8なのかまでは聴き分けられない。
ただその不思議な音階から出てくる音は最初聴いていると調性感が希薄で、無調性のように聴こえるのだが、聴いているうちに何となく調和しているように聴こえてくるという摩訶不思議な感覚だ。

1曲目から3曲目まででは鳥のさえずりも絡ませて、それも音階の一部に取り込もうとしていて、自然の音と音楽を融合しようとしているようだ。

また全体に日本も含めたアジアの旋律をマイクロトーナルで表現しようとしているようなの部分も多いのだが、鼓のような音が入っている曲は「Gagaku Chord Candy」というタイトルがつけられているし、もろに中国っぽい雰囲気の曲もある。

かなりとっつき難くて万人にお勧めできるというアルバムでは決してないのだが、新鮮で変わった音が聴きたい人にはおもしろいアルバムだと思う。、

ちなみに「microtonal keyboard」という単語でググってみると変わった形の鍵盤のキーボードの写真を見ることができる。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay