Chris Potter Underground Orchestra「Imaginary Cities」 ECM Records(ECM2387) 2015 - Germany  


Chris Potter(sax,vocal,synth bass), Adam Rogers(guitar), Craig Taborn(piano), Fima Eghron(bass guitar), Scott Colley(double bass), Nate Smith(drums), Mark Feldman(violin), Joyce Mammann(viloin), Lois Martin(violin), David Eggar(cello)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

サックス奏者、クリス・ポッターの最新アルバムは10人編成のUnderground Orchestraと銘打たれた大編成バンドものである。
ポッターのUndergroundというとエレクトリック色の強い4人編成のバンドだが、こちらは名前が似ているだけで全くの別物である。
路線としては2006年の「Song For Anyone」の同じく10人編成のバンドの延長線にあると言えるだろう。
同様にストリング・セクションをフィーチャーしているが、今回は管楽器はポッターだけというのが特徴的だ。またスティーブ・ネルソンのヴァイヴ、マリンバのサウンドが彩りを加えている。

全体のサウンドはジャズを中心に据えながらもストリングスによるクラシカルかつ現代音楽的な響きを随所に聴かせていて、その中にエスニックやアヴァンギャルド的な要素がアクセントのように散りばめられている。
1曲目「Lament」では柔らかなオーケストレーションがギル・エヴァンスを想起させるようなアレンジだが、2曲目からのPart 1 から4までに分かれた30分以上にわたる組曲構成のタイトル・チューン「Imaginary Cities」ではそのアレンジが多彩に表情を変えていく。
そして全体がECMからのリリースらしく透明感のあるサウンドでくくられている。

またクリス・ポッターのサックスは相変わらず寸分の隙もなく冴えわたっている。音色といい、フレーズの組み立てといい惚れ惚れするほど完璧さである。
ギターのアダム・ロジャースもいいソロを聴かせている。

複雑な大編成バンドのシリアスなサウンドに溶け込んだポッターのサックスが堪能できるアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay