Joe Beck「Got Me」 Whaling City Sound(WCS058) 2014 - U.S.A.  


Joe Beck(guitar), Pete Barshat(bass), Dvid Rokeach(drums)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

2008年に亡くなったギタリスト、ジョー・べックの2006年カリフォルニアのバークレーの小さなジャズクラブ、Anna's Jazz Islandで行われたトリオでのライブを収めたアルバムである。

「Stella by Starlight」に始まり、「Alonge Together」や「Georgia on My Mind」、ジョビンのナンバーなど選曲は極めてオーソドックスで、アコースティック・ベースにドラムスというミニマルなバックを従えて、終始クリーン・トーンでギターを弾いている。

リズム陣は要所では前にでてきたり、ジョー・べックのフレーズに呼応したりしているが、多くの場面ではあくまでもギターを前にたてたバッキングに徹した演奏で、そんなバックアップを得てジョー・べックはひたすら気持ちよさそうにギターを弾いているのが伝わってくる。

全体を通しては小さな会場で収録されたサウンドは非常にリラックスした雰囲気なのだが、ギターの音だけに耳を傾けるとオーソドックスなジャズ・ギターのスタイルの中に時たま、おっと思わせるコンテンポラリーなアプローチを覗かせたり、高速フレーズを挟み込んでみたりと、ジャズ・ギターのお手本のような演奏である。

ジョー・べックってこんなギタリストだったんだと再発見させてくれるジャズ・ギター・ファンにお薦めの1枚だ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay