Andreas Varady「Andreas Varady」 Verve(B0020893-02) 2014 - U.S.A.  


Andreas Varady(guitar), Quincy Jones(arrange,produce), Brian Bromberg(bass), Paulinho Da Costa(perc), Dirty Loops(arrange/produce), Nathan East(bass), Walt Fowler(tp). Roy Hargrove(arrange/tp). Michael Lang(piano), Henrik Linder(bass), Harvey Mason, Sr.(drums), Aron Mellergardh (drums), Jay Oliver(kb), David Paich (kb,arrange,produce), Greg Phillinganes(kb), Kevin Ross(vocals), Drew Ryan Scott(vocals),Goregory Porter(vocals), Nikki Yanofski(vocals), Aleks Sever (guitar), Dave Weckl (drums) etc.
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●スムース系

スロバキア生れの若干17歳のギタリストのリーダー・アルバムである。
クィンシー・ジョーンズが自らのバンドに招き入れプッシュしており、このアルバムもクィンシー・ファミリーのバックアップを受けて制作されている。

オープニングからスティーリー・ダンの「Do It Again」、ビートルズの「Come Together」、マイケル・ジャクソンの「Human Nature」、そしてはるかに時代が新しいジャスティン・ビーバーの「Baby」とポップなカバー曲がセンスのいいアレンジで続く。

ギターのスタイルはオクターブ奏法を駆使しながら、流れるように心地よいフレーズを繰り出すあたりはジョージ・ベンソン、ノーマン・ブラウンといったあたりを連想させるが、音色は彼らよりももっと硬質な印象を受ける。
プロフィールを見るまでは東欧出身の17歳の若者が弾いているとは思えないようなアメリカンなセンスのギターである。

アコースティック・ギターでジャンゴ・ラインハルトを2曲カバーしているのだが、こちらではジプシー系の一面も見せていて、少し東欧っぽいところも感じられる。

アルバム全体のサウンドはビッグ・バンドも交えながらさすがクィンシー・ジョーンズのプロデュース作というカラーで高いレベルでまとめ上げられている。
そのサウンドをバックに堂々とギターを弾いていて音を聴いただけでは10代のギタリストの音とはとても思えないのだが、その反面クィンシー・サウンドに個性が埋もれてしまっているような気がしないでもない。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay