Enrico Pieranunzi Latin Jazz Quintet 「Live at Birdland」 CamJazz (CAMJ7829-2) 2010 - Italy  


Enrico Pieranunzi(piano), Diego Urcola(tp), Yosvany Terry(sax), John Patitucci(bass), Antonio Sanchez(drums)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ●ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○ビッグバンド系

イタリアを代表するピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィの5人編成のバンドによるNYのバードランドでのライブ盤。
一般的にはビル・エヴァンス系のピアニストと評されているピエラヌンツィだが、このアルバムではバンド名にもあるようにラテン系の演奏を聴かせている。あえていうならエヴァンス系というよりマッコイ・タイナー系というような力強いピアノである。

1曲目の「Danza 2」はサンチェスのリム・ショットをバックにしたパティトゥッチのベース・ソロから始まり、この部分ではラテン系というよりもこの2人のコンテンポラリーなジャズ色が前に出ているのだが、アルゼンチン出身のウルコラのトランペット、キューバ出身のテリーのサックスが加わったとたんに一気にラテン・ムード全開になる。
ウルコラのハイトーンまで伸びるトランペット、テリーの哀愁を帯びたサックスの音色はまさにラテンそのものという雰囲気である。
この2管とピエラヌンツィのピアノが現代最強とも言えるリズム陣に支えられ、メロディアスな曲から、リズムを前面に出した曲でのインプロビゼーションの応酬まで多彩に楽しませてくれる。

ヨーロッパ系のジャズというイメージとはちょっと一味違うアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay