赤松敏弘 「Axis」 ベガ・ミュージックエンタテイメント (VGDBR0044) 2010 - Japan  


赤松敏弘(vibe), 佐藤浩一(piano), 澤田将弘(bass), 樋口広大(drums), 森川奈菜美(vocal)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○ワールド系

日本を代表するヴィブラフォン奏者、赤松敏弘の最新スタジオ録音盤。
バックは選りすぐりの若手新人が固めているが注目される。

1曲目はチック・コリアの「Return To Forever」そして終盤にジャコの「Havona」と目立つカバー曲を取り上げているが、アルバムの中心を占めるのは赤松のオリジナル曲である。

演奏面では、佐藤、澤田、樋口のタイトで小気味よいプレイがアルバム全体の屋台骨を支えている。
3人とも初めて耳にする名前だが、このアルバムでの演奏を聴けばかなりの実力者であることはすぐにわかる。

そのリズム・セクションに赤松の透明感のあるヴァイブ・サウンドが絡むことによって上質でコンテンポラリーなジャズ・サウンドとなっている。そしてそれはクールなサウンドを熱く演奏すると言った様な二面性を持ったサウンドである。

また2曲に女性ヴォーカルの森川がスキャットとヴォーカルで加わることによって1曲目と相まって初期のReturn To Foreverのような雰囲気を醸し出すというアクセントも加わっている。

個人的には久々にツボにはまる音を聴かせてくれたなと嬉しくなるアルバムでもある。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay