Philippe Seisse Trio「The Body And Soul Sessions」G&N(MTCJ3025) 2005 - Japan  
Philippe Seisse(kb), David Finch(a.bass), Scooter Warner(drums,perc), Goh Hotoda(produce,recording, mix)

  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ポップス系

1曲目のイントロのフェンダー・ローズのトレモロの効いた音色でいきなりやられたと思ってしまうスティーリー・ダンの「Do It Again」のカバーで始まるこのアルバムはフィリッブ・セスらしいセンスの良さに溢れた作品だ。
トリオ編成で演奏され、セスはエレピかアコピを弾いているのだが、随所で隠し味的に使われているシンセ音がセスらしい。

アースの「September」、ビートルズの「Lady Madonna」、ボズ・スキャッグスの「We're All Alone」、タイトル曲の「Body and Soul」など、ちょっと気恥ずかしくなってしまうくらいの超有名曲が並んでいて、その上、「Lady Madonna」のイントロはウェザー・リポートの「Birdland」のイントロがくっついていたりするのだが、それがわざとらしくもならず、聞いていて思わず口ずさんでしまうような楽しさがある。

マドンナ、宇多田のレコーディングで知られる売れっ子エンジニアのGoh Hotodaがプロデュース、レコーディングを手掛けているのが、これらの選曲に影響しているようだが、オーディオ的にも素晴らしく、ベース音の表情と存在感が何とも心地よい。

ポップであってアーティスティックでもあり、演奏も表現力豊かという非常にレベルの高い作品だ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay