Larry Coryell「Tricycles」In+Out Records(IOR 77057-2)2003 - Germany
              

Larry Coryell(g), Mark Egan(b), Paul Wertico(ds)

○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○ECM系

 この顔合わせは面白い! 元Pat Metheny Group(以下PMG)の新旧リズム隊の2人と、ラリー・コリエルとのトリオである。
ベースのマーク・イーガンはPMG初代ベーシスト。ポール・ワーティコはPMG2代目ドラマー。
この2人のPMG在籍時代が異なるため、PMGにおける共演は無い・・・だからこそ余計に興味深い。

 だが、あまりにメセニーのときを期待しすぎると肩透かしをくらってしまう。
というのも音楽がいわゆる4ビートJazz系だからである。
 期待したイーガンのフレットレス・べースを生かした伸びのあるフレーズの代わりに、いわゆる4ビートのウォーキング・ベースである。
 ワーティコへの期待なら細かくて小気味良いシンバル・レガートだが、4ビートのJazzのノリでは本領とは違うのではないかと感じてしまった。

 でも聞き込んで行くと、やはりマーク・イーガンのフレットレスのベースは良いなと感じてしまう。
特にコリエルのギターソロが白熱してくるあたりでのイーガンのバッキングが良くなってくる。
また、ベース・ソロも短くも存在感バッチリにきめてくれる。
 ポール・ワーティコのドラミングもリズムのキレがサスガで、特に曲調が明るいと本領を発揮してる気がした。
 ラリー・コリエルも最近は4ビートづいているが、そのなかで今回もなかなか弾きまくっている。
コリエルがメセニーがやりそうなフレーズを弾きだすところでは笑ってしまった。

 注目なのは"Spaces Revisited"の再演である。旧作ではベースにリチャード・ボナ、ドラムにビリー・コブハムという陣容で残されているが、それを比較して聞くとなかなか面白い。

最近は4ビートでずいぶんと枯れた感じのラリー・コリエルだが、本作はなかなかはじけていると思う。

# 気負いのない4ビートJazzでなかなか楽しい演奏です。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay