T-スクェア「T-スクェア」Sony Music Entertainment (SRCL-4794) 2000 - Japan
安藤まさひろ(g)則竹裕之(dr)須藤満(b)宮崎隆睦(Sax,Ewi)松本圭司(Key)
 
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系      ○歌物・NAC/AOR 系         
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系 □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系    
  新キーボーディストの松本圭司、正式加入後の第1弾アルバムです。
  松本さんは昨年の「Sweet & Gentle」ではプレイヤーとしてサポート参加。今回はメンバーとして曲を5曲提供しており、大きな存在感があります。
 ところで、なんで25枚目のアルバムタイトルが「T-スクェア」なのか、といいますと・・・。
 今回はあんまり曲の雰囲気がバラバラにならないようにしたい。そう思ったリーダーの安藤さんは、アルバムのテーマを「少年の夢」に決めました。そして5人は曲作りに入ったのですが、できてみたら、やっぱりバラバラになってしまった。これを「少年の夢」にするのは無理がある・・・。どうしよう、それじゃ、これが今のT-スクェアってことで「T-スクェア」というタイトルにしよう。というのが経過だそうです。(詳細は安藤さんに直接インタビューしてきましたので、そちらをお待ち下さいね。)
 しかし雰囲気がバラバラといっても、これまでもそうした傾向はありましたし、それも魅力のひとつ。私の聴いた感想では、結構まとまっていると思いますが・・・。
 全体的に「少年の夢」というだけあって、明るくて、カラッとして、透明感があって、ワクワク感のあるサウンド。EWIやエレキだけでなく、ソプラノサックスやテナーサックス、アコースティッククギターの音も目立ってます。そしてキャッチーでメロディアスという点では、T-スクェアらしいサウンドともいえます。
 ループや打ち込み、サンプリング、ターンテーブル(DJの人がやってるアレですね)などが非常に効果的に使われています。実は量としては前作から急激に増えたわけではないのですが、センスがいいというか、印象が強いです。
 発売されるやいなや、T-スクェアの公式サイトの掲示板は賛否両論で爆裂。長年のファンの中には、このサウンドを「受け付けない」と言い出す人も。
 いっぽうで「よくぞやってくれた!」「本田雅人が加入したときに匹敵するインパクト」などの声も多数。まさに意見がまっぷたつに分かれていました。
 これだけの騒ぎを起こすだけのパワーを秘めた、明確な意思が伝わってくるアルバムです。新しいT-スクェアの方向性が見えた気がします。

★まだ買っていないT-スクェアファンの方。好き嫌いが激しく分かれるようなので、試聴できればベストでしょう。
★ ふだんT-スクェアは聴かないという方も、「TRUTH」の頃とはだいぶ雰囲気が変わってますので、聴いてみては。
★で、私はといえば、今回の路線は「大好き」派です。(美芽) 
 
 
 

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay