An All-Stars Tribute To The Hammond Organ「ORGAN-IZED」High Street Records(72902-10359-2)2000- U.S.A.
 
  Joey DeFrancesco,John Medeski,Art Neville,Michael Omartian,
  Galactic,Jimmy Smith,Mike Finnegan,Rickey Peterson,Tommy Eyre,
  Larry Goldings,Ruben Wilson,Mick Weaver,Jack McDuff(organ,key),
  etc
  
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ●R&B                 ●ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

ハモンドB3オルガンの品評会・・・一言で言えばそんな感じである。

オルガン・プレイヤー13人のそれぞれの曲を集めたコンピレーション作品である。
 コンピレーションと言うとなにか幕の内弁当的で、食い足りなく感じがちなのだが、ここに集められた音楽は非常にバラエティに富んでいる。それこそ正統的なJAZZオルガンもあればFUNK、FUSIONも、もっと凄いサウンドもある。それらがハモンドB3オルガンということで集約されているので、そういう意味で作品としてよくできていると思う。正直言うと、オルガンでここまで違いがあり、幅広いものとは思わなかった。

 例えばジミー・スミス、ジョーイ・デフランセスコって新旧正当JAZZオルガンという感じで、このように受け継がれていくのかと一方でわかる。そしてジョン・メデスキーのはそんな正統的オルガンとは全然方向が違い、オルガンは単なるサウンドの一部だという感じである。それにリッキー・ピーターソンはそのままサンボーンが吹き始めるんじゃないかと思うようなサウンド。(もちろん吹かないが)アート・ネヴィルってネヴィル・ブラザースの???という人選も面白い。リューベン・ウィルソンはちょっと前から脚光の当たっているJAZZ FUNKが楽しく、バーナード・パーディのリズムが重厚だ。
 また有名無名なプレイヤーで無名だから良くない・・が全くなく、むしろ無名な人に面白い演奏があった。こういうのもコンピならではの利点である。
 それと音質だが古いオルガンJAZZのとは違い、ステレオ定位とかミックスにより、非常にダイナミックなサウンドが楽しめるようになっている。

・・・と言うことで、オルガンはなんか苦手で・・と思っている人にも、この作品でB3オルガンの可能性が伝わると思う。コンピレーションというと敬遠されがちだが、オルガンはあまり聞かない自分にとっては格好の1枚で、これで好きなタイプを探すのに便利ななのだ。

# オルガンはまだあまり・・・の方はまず手始めにいかがでしょう。(TKO)
 

   
Slow             Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble       Interplay